2024
現在
格闘技好き Tさん
★武道の達人について正直信用はなかった。
私は、46歳で楽心館に入門、現在週に1回稽古に参加させていただいております。
10代の頃から武道や格闘技が好きで、これまでも打撃と関節技を備えた拳法や格闘技を趣味にして来ましたので、
ある程度の護身の技術と心構えは身に付いたつもりでいました。
一方、武道・武術と格闘技には、実質的な違いはあまりないという認識も持っていましたし、達人と称する方々の存在に興味は持っておりましたが、正直あまり信用しては居ませんでした。
ただ、永い間に色んな方の指導を受けるなかで、ごく稀にではありますが、今まで経験したものとは異質な、不思議とも思える体験をすることがあり、この技は一体何なのかと思うようになっていました。
★体力・体格に頼り相手も経験者の場合には通用しない格闘技には限界も感じていた
スポーツと同様に年齢や体力・体格に頼り相手も経験者の場合には通用しない格闘技には限界も感じていましたし、少しずつ、古くからの武術の身体の使い方には興味を持ち始め、ある時期は、武術専門誌の告知を頼りに、体験講座にも随分参加しました。
次第に、日本武道の真髄は合気ではないかという思いが強くなり、これは定期的に継続して指導を受けるしかないと決心、無理なく通えるエリアで道場を探していたところ、こちらの楽心館を見つけ見学を申し出た次第です。
★「合気」の不思議さに魅了され驚愕した。
いざ、実際に稽古を始めてみると、見学時の予想を裏切り、石川先生の技は強烈な上、抵抗の余地が無いことに驚き、また、どんな技なのか全く解らない事に戸惑いました。
これまでは、一度掛けられればどんな技かその場で判断できたのですが、これが全く解らない。
先生の指導も姿勢や意識へ対するものが多く、技も手首を強く捻る訳でも、関節を逆に攻める訳でもないので、自分が行うには、大変に難しいものでした。たまに、偶然上手くいくことがあっても、何が良かったのか解らないため、反復する事が出来ないという情けない有様です。これまで自分の常識だった、「形を学んで理を理解し、反復して技としていく」という過程が通用しない、技が出来ないままその日の稽古が終わるのが通常という、初めての経験をすることになりました。
手応えが無い稽古に戸惑いを感じたまま数ヶ月が経ち、余程自分に素質が無いのかと悩みましたが、先輩方に話を聞いても、どうもこれは習得に長い時間を要する様です。恐らく武術の技術にもレベルがあり、私がこれまで全てだと思っていたものより、高度な技術は存在するという事だと思います。
何としてもモノにするという執念を持って、とにかく続けていればいつかは、理を感じ取れる合気道向きの頭と身体になれると信じて、焦らず続けてみようと最近腹を括ったところです。